SEKAI NO OWARI・Fukaseが 手掛けた絵本”ブルーノ”が、10月13日に発売されることが発表された。長年あたためていた物語に、鮮やかな油絵を描き下ろした初の絵本作品となる。

ある日、平和な王国を凄まじい嵐が襲う。娘が怪我をした村人のタルカスは、王様が助けにくるのを信じて待つ。一方、王様は、どうすれば多くの国民を助けられるか悩み葛藤する。タルカスと王様、それぞれの立場を描き、ふたつの視点で進んでいくこの絵本は、表と裏の両サイドが表紙となっている。

このストーリーは2017年の全国ツアー「Tarkus」がベースとなっている。このライブではメンバーによるMCはなく、動物たちが物語を語るという形式だった。Fukaseは以前からこの物語について「将来的には絵本にする」と言っており、今回はそれが実現した形となる。
久しぶりに見たら、思い出して泣いた。 pic.twitter.com/tbedpAoGQY
— Saori(SEKAINOOWARI) (@saori_skow) May 2, 2020
↑Saoriによる投稿(動画再生できます)
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本作品に登場する油絵はすべてFukaseによるもの。以前インタビューで長年油絵を習っていたことを明らかにしている↓
そして、絵の先生……というか売れる前からの友だちなのですが、かれこれ10年くらい油絵を教わっていますね。最初はグッズで使う絵を描くために教えてもらっていたのですが、「Fukaseはデッサンなんてやらなくていいから、基本はすっ飛ばして自分が描けるものだけ描いたらいい」という人で、「最初からオリジナリティを出していい」と言ってくれたんです。 「普通は、子どもの頃は自由な絵を描いて、技術を覚えるためにデッサンをこなして、練習を経たうえで今度はそれを壊して新たなオリジナリティを生み出す、という過程を踏むべきだけど、それは大変時間がかかる。壊れたままで行こう」って。ものを見ていないような、子どもみたいな絵でいいという感覚ですね。だから、とにかく自分のスタイルだけをやり続ける形ではありますが。 出典:https://www.banger.jp/movie/59729/
なお、”ブルーノ”発売を記念して、完全受注生産による特装版も刊行される。大判サイズ、サテン生地の布表紙、箱入りという豪華な装丁の、本棚にずっと残したい特別な本となっている。本の見返しには、著者のFukaseによる直筆サインが入り、[“ブルーノ”特設サイト]限定で取り扱われる予定だ。
通常版は現在各種サイトで予約受付中。定価7,700円の特装版に対して、1,650円と届きやすい価格帯で販売される。また通常版は「ぐりとぐら」など数々のロングセラーとなる絵本を出した福音館から出版される予定だ。